歯学部とは、将来歯科医になりたいと思っている人が、歯科医になるために必要な知識を学ぶところです。歯学部は6年制が大半です。その6年間の間で歯のことをすべて学んでいきます。
歯学部で学ぶことは大きく分けて、基礎歯科学と臨床歯科学の2つになります。
基礎歯科学は、口腔の構造と生体の組織や微生物との関係などを研究する基礎分野になります。内容は、歯科理工学・歯科薬理学・歯型解剖学・口腔細菌学・口腔生理学・口腔病理学があげられます。ここで口の中のことや歯について学んだり、歯科材料や機器などについて学んだりしていきます。
臨床歯科学は、研究成果に基づいて実際に診断、治療するための方法や医薬品、設備、治療に用いる素材などを研究対象とする分野になります。内容は、歯科保存学・歯科補綴学・歯科治療学・口腔外科学・歯科矯正学・小児歯科学があげられます。ここで診察や治療のための知識を身に付けていきます。
歯学部を卒業した人たちの大半は歯科医になります。歯科医になるためには歯科医師国家試験に合格する必要があります。歯科医師免許を取得できた後、1年間の臨床研修歯科医を経験したのち、1人前の歯科医として勤務することができます。そのあとは、個人経営のクリニックで勤務したり、大学病院で働いたり、大学院で研究を続けたりする人が大半です。中には歯科技術が進んでいる海外へ留学したり、歯科関連のメーカーや製薬会社・研究機関などへ就職したり、地域の役所で歯科医師として保健行政に携わったりする人もいます。
いかがでしたか。皆さんのお役に立てたら嬉しいです。年々歯科医師国家資格の合格率が下がってきています。現役で合格していくためには、日々の勉強の継続が欠かせません。毎日少しずつでいいので、勉強が継続できるように頑張りましょう!