まず、当たり前ですが、親が上達させたいと思っていても、子供が上達したいと思っていなければ字が上達することはありません。
ですので、まずは「上達したいな」と本人が思えるようなきっかけづくりが必要なわけですね。例えば、自分の尊敬している人や、自分の大好きな人が、とても字を上手に書く人だったらどうでしょうか。自分もそうなりたい!と憧れてくれれば一発ですよね。
色々方法はあると思いますが、きれいに見える書き方とか、ペンの持ち方とか、そういうことを教える前に、字を上達したいと本人が思えるようなきっかけづくりをしてあげてください。
逆に、これが出来ていない状態で上達をさせようと色々教えても、本人に上達する意識がないのだから、全く意味がないですよね。なので、順序を間違えないようにしましょう。
例えば算数の場合、1+1が2だよ、と教えれば、次から計算はできるようになりますが、字の上達に関しては、こういう風に書けば上手くなるよ!と教えても、まず本人が上達する気がなければ全く意味がないうえに、上達したいと思っていても、教えてもらったことを2回目で全く同じように再現できる子はほぼいないわけです。
なぜなら、練習をする必要があるからですね。
つまり、前提として字の上達は、「教えてすぐにどうにかなる話ではない」ということを最初に認識する必要があります。
だから、練習をするモチベーション、つまりきっかけづくりが重要なわけですが、ではどのように練習をしたらいいのでしょうか。
ペンの持ち方や、字の書き方は他のサイトに任せるとして、ここで提案させて頂くやり方は、誰かの字をまねをさせることです。例えば、子供の尊敬する人の字、大好きな先生の字、もしくは単純に見栄えが良くかっこいい字などに、たくさん触れさせるわけです。そうすると、自分もこういうかっこいい字がかけるようになりたい、と思うようになります。
あとは本人が学校の授業で、自宅の宿題で、色々なところで勝手に練習をしてくれるので、一番上達が早いです。
仮にその字があまり良くない字、例えば読みづらいとか、正しくないとか、そういった場合は、その部分だけ後から指摘して直していけば、良いでしょう。また別の人の字に触れる機会を作ってみるのも、修正としてはいいかもしれません。
あとは、字を書く機会を周りの子と比べて2倍近く増やすことです。きちんと書くことの意味を与え、メリットを与え、モチベーションを保てば、字を書くということ自体が嫌になることはありません。
落とし穴は、本人が字を書くことにメリットもモチベーションも全くない状態で書く量を増やしてしまうことです。例えば、漢字ノートに同じ漢字を何個も書く、なんていうのは何のモチベーションにもなりませんよね。これはダメな例ということです。
勉強についてのきれいなノートを作ってみよう、お小遣い帳をきれいにまとめてみよう、などで、字を書く目的をはっきりさせてあげると効果的です。
そこさえしっかり気を付ければ、だんだんと字がうまくなり、楽しくなります。
逆に、たくさん書く機会があるから字を上達させたい、と思うきっかけになることもあります。どうせなら下手より上手いほうがいいよね、というのは本人たちも分かっているからです。
さて、細かいペンの持ち方や、字の気を付け方は、インターネットに沢山記事が溢れているので参考にしてみてください。