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元プロが解説する!FPS練習法

大塚
2023-09-12

前回、FPSの上達法ということで、高ランクやプロを目指すにはどうしたらいいのかという基礎的な部分を説明しました↓

真面目にランクを上げたい、プロを目指したい、
というときに何を意識すればいいのでしょうか。
元プロの視点から解説をします。

今回は、具体的な練習方法を説明しますが、ゲームを指定していませんのでどのゲームにも共通して大切な内容を書きますね。
もっと具体的に知りたい!という方は、自分がやっているゲームの上達法などをネットで調べて頂ければ、出てくると思います。

1.感度を調整する。

まず、自分がやりやすい感度を見つけましょう。PCならマウス感度、PS4やSwitchならコントローラーになりますが、初期設定では高すぎる!低すぎる!ということがあります。
自分が違和感なくプレイできる感度に調整する必要がありますね。

実は、これだけの話で「分かりました、感度を調整しますね!」と言って調整できる人もいれば、「自分に合った感度なんてわからないよ」という人もいるんですね。

前者の人は次に進んでください。
後者の人はそのゲームのプロプレイヤーか、有名ストリーマーなど誰でもいいので感度を真似して、ひとまずその感度でプレイを続けてください。

感度というのは、当然自分は低いほうがやりやすいな、自分は高いほうが動かしやすいな、という相性がありますが、そんなものは最低でも3日程度同じ感度でプレイしてみないと分からないのです。
別に3日間続けてみて、高いと思うようであれば低くすればいいし、低いと思うなら高くすればいいわけです。
プロプレイヤーや有名ストリーマーであれば、ある程度そのゲームをやりこんでいる人なので、一般的な感度から大それることはあまりないと思います。(不安なら2、3人分調べてみてもいいかもしれません。)真似からスタートしてください。

もし、仮に自分に合う感度が一向に見つからない!となったとしても、何ヶ月も同じ感度でプレイしていたら嫌でも慣れてきます。ほかのFPS経験が豊富だったりセンスがずば抜けている人は、頻繁に感度を変え続けることもありますが、基本的に凡人プレイヤーの僕たちは同じ感度で長い期間プレイし続けることを推奨します。

2.知識を入れる

感度が調整出来た、仮で決めることができたら、次のステップです。
YouTubeでそのゲームのプレイ動画を調べて、以下の知識を入れてください。

  • APEX、Fortnite、PUBGといったバトロワ系統のゲームでは、強いポジションが存在します。こういう状況ではこの場所を取っておいたほうが良いな、この場所が取られているときは逃げたほうが良いな、などの判断ができると、初心者の段階で意味も分からず倒される、ということが格段に減ります。マップ上にいくつも存在する強いポジションを片っ端から覚えてください。
  • VALORANT、CS:GOなど1チームvs1チームのFPSは、マップがバトロワ系統のマップとは違って狭いので、通路の場所やここからここが見える!などのポジションが覚えやすいです。守りの時はここを見ておく必要があるな、攻めの時はみんなでここを攻めるのが強いな、という知識を入れるようにしてください。
  • APEX、VALORANT、Overwatchなどは加えてキャラクターの知識がメインで必要になります。これは最終的には全て覚えるべきですが、初心者の段階で全てのキャラクターのすべてのスキル、全ての特徴を覚えるのは時間がかかりすぎて上達効率が悪くなります。
    まずは、自分の使いたいキャラクターと、このキャラよく見るな!と登場頻度が高いキャラだけ覚えるようにしましょう。

そして、これらの知識は1つ覚えるごとに必ずゲーム内で自分の目で確かめてください。トレーニングやカスタムルームなどで指定したマップに1人で入ることもできるので、キャラのスキルも目で確かめることができます。
それが終わったら、実際に対戦をして敵がそのポジションを使った場合どう見えるのか、敵がそのキャラだったらどういう使い方をされるのがうざいか、確認してください。

ここまでの知識を練習しながら入れていくと、自分はこのキャラが使いやすいなとか、自分はこのポジションが好きだなというように、自分の中でよく使うキャラ、ポジションなどが徐々にできてきます。
最終的にはどのポジションも状況に合わせて使う、どのキャラも構成に合わせて使うということが理想ですが、最初は使いやすいポジション、使いやすいキャラに偏ってしまっても問題ありません。
なぜなら、前回の記事でも説明したように、得意な領域で自分のランクを上げていき、上手い人たちと一緒にプレイできるようになることがとても大切だからです。

周りが上手ければ自然とそのメタに慣れていきます。自分は1つの領域でずっと戦っていても、周りの味方は違うポジションを使うし、敵は違うキャラを使ってきます。
それを見ながらゲームを徐々に把握して、慣れてきたら敵の真似をして別の領域に踏み込んでみればいいわけです。

3.エイム練習をする

試合数を多くこなしていけば、自然とエイム力も身に付いてくるものですが、特にPUBGなどのバトロワ系統のゲームでは敵と撃ち合う機会が少なかったりします。そうすると、試合で知識の確認はできますが、エイム力の上達は効率が悪くなってしまうことがあるわけです。

ここはゲームによって、試合中に撃ち合いの練習が十分に可能か可能でないかは異なってきます。例えば、Overwatchは5:5のチーム戦なうえに集団戦が一瞬で終わらず継続的に戦い続けるゲームであり、さらに死ぬと即座にリスポーンして集団戦に参加できるので、十分にエイムの練習ができるでしょう。そうした場合は、どんどん試合数を重ねて経験を増やしたほうが良いですよね。

なので、エイム練習が試合中にあまりできないな、という場合は、エイム練習の機会を別で作ったほうが良いわけです。それは射撃場、トレーニングなどに一人で入って練習するもよし、デスマッチなど撃ち合い重視のモードがある場合は、試合前に必ず数戦やると決めるもよしです。

さて、実はエイム力というのは大きく分けて2種類に分かれます。

①ヘッドショットだと一発で倒せる!という勝負が一瞬で決まるタイプのゲームに必要なエイム力です。

例えばVALORANTやCS:GOなどですが、ストッピングが必要な場合が多いですね。こういうゲームでは、敵を見つけた瞬間にピッタリ照準を合わせることが出来るかで勝負が決まります。

②エイムを合わせてからどれだけ継続して攻撃を当てられるか、というゲームに必要なエイム力です。

例えばAPEXとかOverwatchとかですね。こういうゲームでは、ストッピングがないので敵も自分も動きながらの撃ち合いになります。加えてキャラの体力が多いです。すると、敵を見つけた瞬間に合わせる、というよりは、一度合わせてから敵の動きを追っていかに照準を合わせ続けながら撃てるかで勝負が決まります。

この2種類によって、エイム練習の仕方が全く異なるんですね。

勝負が一瞬で決まるゲームの場合

この手のゲームにおいてエイム力というのは、正確に相手に照準を合わせることが出来る力と、その速度のことです。
順序としては、「正確に合わせる練習→その速度を上げる練習」の順番で行っていきます。ゆっくりでも合わせられないのに、速度を上げて合わせられるわけがないからですね。なので、最初は自分にできる速度でいいので、敵に照準を合わせる練習をしてください。慣れてきたら、その速度を段々と上げてください。

ちなみに、反応速度が自分は遅いんだ!という人もいますが、本当に反応速度が遅い場合もあれば、単に目がまだゲームに慣れていない可能性もあります。後者の場合はゲームをずっとプレイしていれば慣れてきます。ただ、これが前者なのか後者なのかは今の時点では分からないので、気にせずプレイを続けてください。(慣れてないってどういうこと?と思うかもしれませんが、ここは少し難しい話で話すと長くなってしまうので割愛します。)

勝負が照準を合わせ続けながら撃てるかで決まるゲームの場合

一方こっちのパターンのゲームでは、一瞬で正確に合わせる!とか、速度を上げる!とかは二の次になります。まずやるべきは、エイムの動きと自分のキャラクターの動きを連動させる練習です。

簡単に言うと、相手が自分の画面左側から右側に向かって走っていたとしましょう。エイムをして敵を倒す、というと、照準を敵に合わせて左側から右側に動かす必要がありますが、例えば照準を一切動かさずに、「自分も相手の動きに合わせて左側から右側に動きながら撃った」としたらどうでしょうか。

相手と自分が同じ動きをしているので、常に自分の画面の真ん中に相手が映っていることになりますよね。自分が車に乗って走っているとき、真横で同じ方向に同じ速度で走っている車がいたら、止まっているのと同じように見えるよね、ということです。

これが身に付くと、あとは撃つだけで照準を動かす必要がなくなりますよね。ただ、例えばこの”自分の動き”という部分がエイムと連動していなかったとしたらどうでしょうか。照準を敵に合わせて動かしているのに、自分も焦って動いちゃってました!となったら当然エイムは合いませんよね。なので、この2つを連動させてコントロールする必要があるんですね。

これは射撃場やトレーニングなどで簡単に練習が出来ますが、エイムというのは照準を動かして合わせる!というだけではないんだよ、ということを理解すると、一気にエイムがしやすくなると思います。極端な話、細かいエイムは自分がその方向に動けばできちゃうわけですからね。

というわけで、練習に必要な要素を書いてみました