法学部では、法律の解釈や運用のしかたを学んでいきます。
社会にはどんな法律があるのか、その法律のできた背景や根拠を学び、実際の社会問題や事件などに対してどの法律をどう適用するかを考えていきます。
また社会の仕組みを理解するだけでなく、社会問題の原因を見つけて分析し、それを解決する力も伸ばしていきます。
大きく分けると、「解釈論」と「立法論」の2つがあります。
また法律にも大きく分けて、「基本六法」「公法」「私法」に分けられます。
解釈論
解釈論とは、既存の法律がどのように運用されているかを学ぶものです。
法律の多くは、抽象的な言葉で書かれているため、実際の生活の中でどんな使われ方をしているかは、過去の判例などを調べて一つ一つ解釈していく必要があります。
立法論
立法論では、既存の法律が現在や将来の社会にとってふさわしいものなのかどうかを、新しく法律を作ることも考えながら学んでいきます。
基本六法
憲法、刑法、刑事訴訟法、民事訴訟法、民法、商法の6つの法律を六法と言います。
公法
公法は、国や地方公共団体などの公権力同士、もしくは公権力と私人との間における関係を規律するものになります。
憲法や行政法、刑法などがこれにあたります。
私法
私法は、個人同士など私人間の関係を規律するものになります。
民法や商法などがこれにあたります。
法学部に設置されている学科は法学科だけではありません。
今回は法学部に設定されている主な学科を紹介していきます。
法学科
法学科では、法律そのものを対象に学んでいきます。
過去の事例をもとに、法律を解釈して解決したかを学ぶことで、問題の本質は何かを見極め、論理的に解決に導く力を養っていきます。
政治学科
政治学科では、ルールをどう作っていくのかというプロセスに重点を置いて学んでいきます。
日本の政治がどう行われてきたか、社会の状況を分析したり、政治的な国際関係を学んだりするほか、どんな仕組みがあれば社会で起こっている問題が解決するのかを学んでいきます。
国際関係法学科
国際関係法学科では、法学や政治学の観点から国際社会について学んでいきます。
さらに、経済やビジネスも関連させて学んでいくこともあります。またそれぞれの国への理解を深めるため、歴史や文化も学んでいく場合もあります。
最終的に、国際的な法律や安全保障や環境といった法政策などを学び、国際社会のあらゆる問題を対処・解決する力を身につけていきます。
卒業後は法科大学院に進むなどして司法試験を受けて裁判官・検事・弁護士を目指す人のほか、公務員になる人、金融機関・メーカー・商社などの民間企業に就職する人もいます。
そのため、法学部=弁護士などを目指すところ、というイメージがあるのですがそんなこともなく、学んだ知識を使って活躍する人もいます。
いかがでしたか?
法律を知っておくと、今後の人生で役立つことが多いと思うので、少しでも興味がある人はぜひチャレンジしてみてください!