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商学部について知ろう!

さくらんぼ
2023-12-14

第1章:商学部とは

商学とは商売に関する学問のことです。
「商い」や「商売」というと個人商店のようなイメージがあると思いますが、金融業や貿易など、形は違っても提供する商品があり、消費者がいれば商いであるといえます。
そのため商学部では、モノの売り買いによって生じる売上や利益など、商業全般やお金の流れについて学習していきます。
また生活者が求める快適なライフスタイルを追求するとともに、それを提供する商業活動に関する実践的な理論と方法論を学んでいきます。

第2章:商学部の学習内容

では商学部ではどんな勉強をするのでしょうか?
今回は大きく分けて3つお伝えしていきます。
これ以外にも大学によって学ぶ内容が変わってくるので、もし気になる人は調べてみてください。

マーケティング

マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みをつくることです。
その仕組みを作るためには、お客様のニーズに合った商品やサービスを、適切なターゲットに向けて発信していくことが大事になってきます。
そのために、商品開発から販売戦略の策定、広告宣伝に効果検証までの一連のプロセスを、一貫して計画して実行・管理するにはどうすればいいのかを学んでいきます。
また顧客がどういったニーズを持っているか、情報収集して分析を行い、分析結果をどう企業活動に活かしていけばいいのか学んでいきます。

財務・会計

財務とは、企業の資金繰り、予算管理、資金調達を行い、最終的に企業が成長を続けるためにはどうすればいいか、具体的な資金計画を立てる業務のことです。
それに対して会計とは、企業や公的機関などが、事業の収支、財政状態などのお金の流れを記録し、その結果明らかになった財政状態などを利害関係者に報告するために行う業務のことです。
これらのことをできるようにするために、企業での資金繰り、損益計算、会計情報の作成などに関連する法律やルールを学んでいきます。
また企業活動に必要となる簿記や原価計算などの実務的な知識から、監査や財務分析の知識も学んでいきます。

金融

金融とは、お金が余っているところと足りないところがお金の貸し借りを行うことで、世の中にお金を融通させることをいいます。
個人や企業の資産運用や借入などのミクロな視点から、地域や国内、世界のお金の流れなどのマクロな視点から、最終的に企業にどういった影響を与えるのかを学んでいきます。

第3章:卒業後の進路

では商学部の卒業後の進路はどんなところが多いのでしょうか?
基本的には商学部で学んだ知識はどの業界でも活かすことができます。
その中でも特に多い業界をご紹介していきます。

金融業

商学部からの就職で、最も多い業界が金融業界です。
金融業界とは銀行、証券会社、保険会社などの業種で、顧客の資産の管理や運用をその仕事としています。
また企業や個人顧客に対して経済、経営状況の分析を行い、アドバイスやコンサルティングなどを実施する仕事でもあります。
このため商学部で学んだことを最大限に活かすことができます。

商社

商社の仕事は、企業間の取引に直結しているため、商学部の学びを活かせる業界として人気です。
幅広い商品を扱っている総合商社と、食品や繊維、医療関係など特定の分野の商品を扱う専門商社があります。
商品やサービスがどのように流れていくか、ビジネスの全貌を把握している商学部の学生にとって、商社や卸売り業に就職することで、今まで学んだ知識を活用することができます。

メーカー業

メーカー業界も商学部の学生が就職する職種として人気があり、大手ゼネコンから車メーカー、食品メーカーなどさまざまな業種に就職しています。
商学部で、経営の視点から商品の企画・開発、流通や販売、予算の管理などといった経済の流れそのものを対象として学んでいきます。
商業に関わる総合的な勉強で培われた能力は、モノや機能などの商品をつくって販売するメーカー企業にとっては、その業務を遂行する上で大変重要なものです。
商品とお金の流れを把握している学生であれば、メーカー企業におけるさまざまな部署で、その力を発揮できます。

サービス業

サービス業界では、消費者のニーズを掴むマーケティングがとくに重要な役割を持ちます。
そのため商学部で学んだ内容を最大限に活かすことができます。
業界としては、観光・小売り・飲食・ウエディングなどに就職する人が多いです。

公務員

公務員も商学部に人気の就職先の1つになります。
一般的には公務員は法学部や経済学部が多いというイメージがあると思うのですが、商学部も割合として多くなっています。
地方公務員である市町村役所や県庁はもちろんですが、とくに税を扱う国税庁の仕事は経済や社会の仕組みと密接に関係しています。
行政であってもお金の流れや経済に関する業務はとても重要な仕事になります。
そのため、商学部で学んだ知識や金融関連の資格等は、就職後すごく役に立ちます。
ただ公務員として就職するためには、各種の公務員試験に合格する必要があります。
商学部の勉強と公務員試験の勉強の両立が重要になってきます。

第4章:まとめ

いかがでしたか?
経済学部・経営学部よりもっと細かくかつ実際の仕事に役に立つような知識を商学部では学ぶことができます。
経営学部でも実務的な学習はできるのですが、より細かく学びたい人は商学部がおすすめです。