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経済学部について知ろう!

さくらんぼ
2023-12-07

第1章:経済学部とは

経済学部では、家計から、企業、国、世界までを対象に、人やモノ、お金の動きを理論やデータを使って分析していきます。
その分析を元に、問題点を的確にとらえて先の見通しを立て、どう問題を解決すれば社会全体が改善され、どうすれば幸せで豊かな生活ができるのかを研究していきます。
景気の見通しや年金問題、外国人労働者受け入れによる経済効果など、お金に関する問題解決には経済学の知識が欠かせないです。

第2章:経済学部の学習内容

経済学部の大まかな学習内容がわかったと思いますが、具体的な勉強内容はなにかイメージがつかないと思います。
学習内容としては大きく3つに分けられます。これからその3つをお伝えしていきます。

◯理論経済学

理論経済学は、主に「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」の2つに分類されます。
「ミクロ経済学」は消費者や企業などといった、個々の経済主体を対象に市場全体の動きを分析し、そこからどのように価格が決定されるか、資源がどのように企業や家計に配分されていくかなどの研究を行っていくものになります。
一方、「マクロ経済学」は消費者、企業、政府といった、全体的なものを対象に経済社会全体の動きを分析し、そこから今後の日本経済や世界情勢がどうなっていくかなどを研究していくものになります。
この2つを学習することによって、どんな状況になったとしてもミクロの観点とマクロの観点から分析できるようになります。

◯応用経済学

応用経済学とは、理論経済学で学んだ知識を使って研究していきます。
その中身としては、貿易・労働・金融などさまざまな分野の中から、実際にある経済問題などを用いて、その問題を解決するにはどうすればいいのかを分析・解明していきます。

◯思想と歴史

思想と歴史については、現在の経済学の成り立ちや、過去に起こった経済状態ではどんな経済学が考えられたのかなどを学んでいきます。
過去の経済状況は繰り返し起こる傾向にあります。
そのため日本や世界の経済史や思想を学ぶことで、現代に起こっている経済状況を解決できる糸口を学ぶことができます。

第3章:各学科ごとの学習内容

では経済学部の中にどんな学科があるんでしょうか?
大学によって学科名が変わってくるので、今回は共通して多くある学科をお伝えしていきます。

◯経済学科

経済学部に必ずあるのが経済学科になります。
人、モノ、お金、情報、時間などが社会でどう動いているかを把握・分析し、そこから課題をみつけどうしたら解決できるか研究していきます。
経済学部に共通して言えるが、学んでいくことによって状況や情報の分析力、問題解決力、判断力などを身につけることができます。

◯国際経済学科

国際経済学科では、現代の海外ビジネスの状況や経済の仕組み、各国の関係性をふまえた経済活動がどのように行われているか分析していきます。
また、経済知識だけでなく実用的な英語力を身につけるとともに、ドイツ語、フランス語、中国語などを通じた国際理解とコミュニケーション能力も伸ばしていきます。
最終的にはグローバルな社会で活躍できる人材を育てていきます。

◯現代ビジネス学科

現代ビジネス学科では、時代のニーズに合わせて経営やマーケティングなど、現代のビジネスに関する知識やスキルを幅広く学んでいきます。
多様なビジネスの領域で求められる実務能力を身につけ、最終的にはビジネス社会で活躍できる人材を育てていきます。

◯環境経済学科

環境経済学科とは、経済学から地球環境を守るためにどうすればいいかを学んでいきます。
そこから環境保護の社会的コストや環境を考えた企業活動のあり方も研究していきます。
大学によっては、「国際」「食料」「公共」など、あるテーマを軸にして環境問題を経済学から学ぶ学科もあります。

第4章:卒業後の進路

では経済学部の主な就職先はどこなんでしょうか?
これからお伝えしていきますので、自分のなりたい職業に合わせた学部選びの参考にしてみてください。

◯金融業界

経済学と密接に関係している金融業界は、多くの経済学部生が就職を目指しています。
メガバンク、証券会社に加え、生保や損害などの保険会社が主な就職先になります。
今まで学んだ知識を活用できるため、人気の就職先になります。

◯商社

商社も金融業界に引き続き、経済学部生が多く就職しています。
世界の資源や商品を扱うため、世界規模のお金の流れに関する知識を活かせる仕事になります。
世界を股にかけて仕事をするため、英語を含めた外国語のコミュニケーション能力が求められます。
そのため商社への就職を目指すには、経済知識だけでなく語学力も必要になってきます。

◯公認会計士・税理士

企業の売り上げや利益、財政状況を第三者の立場で公正にチェックしたり、経営に関するアドバイスを行ったりする公認会計士や、
個人や企業の依頼に応じて税務申告の代理をするほか、会計帳簿の記帳、決算書の作成など会計関係の指導や相談にも携わる税理士に就職する人もいます。
今まで学んだ知識や能力を企業のために使えるので、憧れる人も多いです。
しかし、なるためには資格が必要になるので、学校の授業と平行に努力しなければいけません。
またさまざまな条件があるので、しっかり調べて計画を立てましょう。

◯中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業からの依頼を受けて会社経営全般の調査・診断を行い、会社のマネジメント・コンサルティングしていきます。
経営に関する幅広い知識、マーケティング、お金の流れに関する知識、企業経営に関する法律など、経済学部での学びを生かせます。
経営コンサルティング会社や金融機関などに所属し、個々の企業を一人で担当したり、数人のチームで取り組んだりするほか、商店街全体の再開発診断を行う場合もあります。

◯メーカー・サービス業界

自動車やIT機器、家電、食品といったメーカー業界は、多くの経済学部生が就職する業界の1つです。
メーカーでは経理部門のほかに、物の需要と供給の知識を活かせるマーケティング部門も人気があります。
メーカーだけでなく、サービス業界でも同じように活躍できます。

◯公務員

経済学は民間企業だけでなく、公務員でも活躍することができます。
国家公務員では、難関大学は国家公務員一種を受験してキャリア官僚に、中堅では国家公務員二種を受験し、官僚の補佐となる準キャリア官僚になるケースもあります。
国政専門官、財務専門官など、大学で学んだ知識を活かし、経済分野のスペシャリストになることもできます。

第5章:まとめ

いかがでしたか?
経済学部では、経済の知識だけでなく、そこから社会に出てから必要になる能力を身につけることができます。
経済を通して社会を豊かにしていきたい人は、経済学部で学ぶことをおすすめします。