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#10 作文の書き方とコツ/文章構成の考え方を解説

2024-11-08

作文が苦手な子、多いですよね。
何を書けばいいのかわからないタイプ、書けるけど内容が薄かったりごちゃごちゃになるタイプ。恐らく作文が苦手な子は書き方がわからないのではないでしょうか。というか「知らない」の方が近いのかな?
今回は作文の書き方を解説します。
言い切ってしまいますが、作文は構成で決まります。ぜひ参考にしてください。
ちなみに、作文力は働く上で非常に重要なスキルです。大人でも文章がおかしい人はたくさんいます。大人になって文章のミスを指摘されるとめちゃくちゃ恥ずかしいですよ…。

作文問題はどうやって点数を決める?

そもそも作文問題の点数はどうやって決まるのでしょうか。
数学のような「一字一句合致しているか」という採点ではありませんよね。
作文問題では、項目が複数用意されていて、満たしていたら得点という形になっています。
この内容が書かれていたら○点。このキーワードを正しく使っていたら○点。作文のルールが守られていたら○点。みたいな感じです。

オシャレな表現や難しい単語を使う必要はありません。構成がしっかりできていれば簡単に得点できると思います。あとはマスの使い方や誤字の減点が無ければ満点です。
ね?簡単でしょ?

作文は準備が8割

じゃあどうやって書けばいいんじゃ、って話。構成をしっかり考えて正しく書けばいいので、準備をしっかりやりましょう。
取り敢えず書き始めるのは厳禁です。文章を書き慣れている人ですらそんなことはしません。

作文はアートのような自己表現ではありません。文章で説明して伝える、という目的があります。自然に湧き上がるものを表現するものではないということを覚えておいてください。

まずは問題文と条件を理解する

作文に限らず、問題というのは質問です。何かを問われていて、それに対して答えるのです。当然、聞かれていることを理解することが最初にすべき処理ですね。

その上で作文問題は条件が多いです。字数は?何について言及する?必須キーワードは?問題文に書かれているこの条件を守れば満点だし、落とせば減点です。条件は問題のタイプによって様々ですが、そんなに多くはありません。詳しくは出題タイプごとの準備で解説します。

ブロックに分けて順番を決めよう

「この条件でこんなことを書けばいいんだな」と把握できたら、さっそく構成を考えていきましょう。
そもそも作文の構成は、各段落(ブロック)と順番です。問題文から読み取った「この条件でこんなことを書く」に、「この段落をこの順番で書く」を付け足せばOK。

文章を段落ごとブロックに分けると、それぞれ1つの目的を持っています。説明するブロック、意見を述べるブロック、肯定/否定するブロック、結論をまとめるブロック。
このブロックたちを、問題文で聞かれている内容に合わせて組み立てていきましょう。問題文で順番を指定される場合はそれに従えば大丈夫。指定が無ければ、基本的に①簡単に意見を述べるブロック ②説明するブロック ③結論をまとめるブロックでOKです。このベースをもとに問題文に合わせて作りましょう。
慣れないうちは、このブロックを問題用紙などにメモしておきましょう。あと字数制限のある場合は、解答用紙の方眼を見ながらざっくりと「このへんからこのへんまで」と各ブロックのおおよその大きさを想定してください。

あとは書くだけ

ここまでできたら、あとは書くだけ!めちゃくちゃ簡単!
最初から最後まで一気に書くのではなく、各ブロックごとに書いてみてください。このブロックでは説明するだけ、このブロックでは結論だけ、のように考えていけばほぼ単純作業です。

出題タイプごとの準備

先述の通り、作文問題のタイプは少ないです。覚えちゃえばなんてことはありません。

文章を読み取って意見の述べるタイプ

問題用紙に文章があり、それを読んで意見を述べたり肯定/否定したりするタイプ。
このタイプはめちゃくちゃ楽です。考える量が少ない。
気をつける点は、文章を正しく読み取ることと、条件をしっかり守ること。
よくあるミスとして、文章に書かれていないことを勝手に引き合いに出して言及したり、聞かれている質問に答えられていなかったり、引用できていなかったり、といったところでしょうか。問題文と本文を二人称視点で読み取り、頭の中で会話形式で処理しましょう。また「本文中の言葉を使って」といった条件が多く、この場合は特定の必須文を引用したかどうかの採点基準があります。

本文に対して肯定か否定か選ぶ場合は、はじめにどちらの意見なのか言及してください。その後に本文を引用するブロック。引用した内容に対する意見のブロック。だから肯定/否定ですよって結論を述べるブロック。といった流れになるかと思います。

グラフや表を読み取って意見を述べるタイプ

このタイプは上記の文章を読みとるタイプと似ていますが、大きく異なる点があります。
それは、「グラフや表はデータであり、意見や感情は無い」という点です。つまり、本文に対して肯定や否定はしていけません。絶対的な前提条件なのです。

また、「次のグラフを見て思ったことを○文字以内で記述しなさい」のような、内容を解答者に委ねるケースが多いです。データ全体もしくは全てに言及するのではなく、自分でデータの一部を抜き取り、そこに対して言及する。といった解答になります。
基本的に、データを正しく読み取って、論理的に正しい意見であれば得点できます。指定が無い限り、データのどこを抜き取っても大丈夫です。しかし、「グラフや表はデータであり、意見や感情は無い」のですが、出題の意図はあります。「このデータはどうせこういうことを言いたいんじゃろ~?」と推測してあげましょう。

構成は、データを読み取って感じたこと。抜き取ったデータの説明(言語化)。そこから考察できること。という流れ。

テーマに対する自由記述タイプ

作文が苦手な子が一番嫌がる形式ではないでしょうか。
上記2つは「構成の元になる材料」がありますが、このタイプは自分で用意しなければなりません。また、意見と結論をしっかり考えてから書き始めないと、途中で脱線してしまいます。問題文の質問に対して答えとなるような意見。その意見から「こういうことを言いたいんだよ」という結論を準備してください。

構成は、テーマに対する意見・考え。その根拠となる事象・エピソード。全体とテーマを踏まえた結論。のような感じ。
この手の問題は、採点基準がかなりふわふわしています。ルールと条件を守り、意見と根拠と結論が論理的に繋がっていれば大丈夫です。

まとめ

参考になりましたか?
最も重要なのは、作文に対する苦手意識を持たないことです。最初から「作文書けな~い」なんて思っていたら書けません。今回説明した書き方を知っていれば、読解問題よりも得点源になり得るはず!得意になっちゃえば大学入試の小論文も強みになるので、早いうちから作文力を身につけておきましょうね~!

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ライター:ふみ

上司に描いていただきました!カワイイ!!

このサイトを作った人。
元スポーツトレーナー。F1ファン、ティフォシ。
e-Liveではサイト、資料やバナーを作ったり、マーケティングとかいろいろしている。