少し前に、今流行りの株式投資について記事を書きました。こちらです。
前回は、具体的に株式投資で稼ぐための第1ステップとして、ファンダメンタル分析について記事を書きました。
今回は、テクニカル分析というチャートを使った分析方法について書いてみます。
ファンダメンタル分析は、企業の業績や経済状況から分析をする手法でしたが、テクニカル分析は、株価の動きをグラフ化したチャートというものを分析していきます。
ファンダメンタル分析で買うべき銘柄が決まっても、買うタイミングによっては一時的な損失を被ってしまったり、獲得できる利益が少なくなってしまったりします。
テクニカル分析をすることで、買いたいけど1回待とう、という判断ができるので、二つをうまく組み合わせて分析を行っていくことになります。
チャートは実際に見てみないと分かりづらいので、画像を載せますね。
さて、僕が最近買っていたNVIDIAという会社の2023/07/15時点でのチャートを見てみます。
チャート上にある、赤と青の棒のようなものを、ローソク足と呼びます。ローソク足は、その日のうちに株価がどのように動いたのかを表します。1つのローソク足から読み取れる情報は4つ。
赤のローソク足は、始値より終値のほうが株価が高くなりましたよ!というもので、青のローソク足はその逆で、始値より終値のほうが株価が下がりましたよ!というものです。
画像の通り、上の線を上ひげと言い、下の線は下ひげと言います。真ん中の四角は実態と呼びます。これらの情報から、今の株価だけでなく、どういう方向で株価が動いているのか、投資家がどんな心理なのかなど、分析をしていくわけですね。
もう一度同じ画像を出しますが、例えば、黄色で囲まれたローソク足を見てください。実体がとても長く、ひげが短いですね。ここから何が読み取れるでしょうか。
実体が大きいローソク足は、(赤なので)買いの勢いが強く、期間中に一方的に買われていることを表します。終値が高値に近いということは、後半で上昇していって上昇している最中に次のローソク足にうつった、と考えることができるからです。勢いがあるので、買ったほうがよさそう、という判断ができます。
仮にこのローソク足の実体が短く、ひげが長かった場合はどうでしょうか。終値が高値から遠いということなので、勢いが強かったが、取引終了にかけて勢いが落ちたことを表します。つまり、次のローソク足は下がるかもしれない、と判断ができます。
どちらにせよここで一気に株価が上昇しているので、勢いが強いから買うべき!と単純に判断してしまいがちですが、仮に同じ上昇をしていても、実体とひげの割合によって判断が変わってくるわけですね。
チャートには、先ほど紹介したローソク足と、もう1つ、移動平均線という線が描かれています。
同じ画像3回目ですが、ここに描かれているピンク、緑、黄色の線は、全て移動平均線というものです。株価の一定期間の平均値を取り、折れ線グラフにしたものです。
一定期間の平均値を取るので、その期間が25日だと「25日移動平均」、200日だと「200日移動平均」とか呼ばれたりします。
ローソク足だけ見ていると、その日その日の株価しか見れず、大きな流れに沿っての投資ができなくなってしまいます。
移動平均線と合わせることで、買う流れ、売る流れが分かりやすく見えるようになるので、傾向が把握でき、流れに沿った投資ができるようになるわけです。
移動平均線の使い方は色々とありますが、中でも一番使いやすいのがゴールデンクロスとデッドクロスというものです。
短期の移動平均線(例えば25日移動平均)が、長期の移動平均線(例えば200日移動平均)を下から上に追い抜いたタイミングを、ゴールデンクロスと呼びます。その逆で、上から下にクロスした場合は、デッドクロスを呼びます。
“基本的に”、ゴールデンクロスは買ったほうがいいよね、デッドクロスは売ったほうがいいよね、というサインになるんですね。こういった使い方で、移動平均線は売買の適切なタイミングを掴む1つの武器になります。
ただ、”基本的に”というのがとても重要で、下から上にクロスした直後に大きく下落することもあります。これをダマシと言いますが、簡単に言うと、100%信用できるものではないということです。
だから、移動平均線だけでなくローソク足まで細かく見て、ファンダメンタル分析もきちんとした上で、売買のタイミングを掴むことが大事ということです。