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TOEIC®

大塚
2023-11-08

TOEIC®です。1979年からスタートした、ETSが運営する英語によるコミュニケーションとビジネス能力を判断するための試験で、TOEFLと同様、合否判定ではなくスコアによってレベルが判断されます。業務で英語が必要な社会人が英語を学習する目的で受験したり、就職活動中の学生が履歴書に書くことを目的に受験したりすることが多いです。

一般的にTOEIC®といえば、このTOEIC® Listening & Readingのことを指しますが、他にもTOEIC® Speaking & Writing Tests、TOEIC® Speaking Test、TOEIC® Bridge Listening & Reading Tests、TOEIC® Bridge Speaking & Writing Testsと、計5種類存在します。ただ、9割以上の受験者がTOEIC® Listening & Reading Testを受験します。

スコアは、リスニングとリーディングそれぞれ495点満点、合計で990点満点で、5点刻みでスコアがつけられます。全てマークシート形式のテストで、制限時間はリスニングが45分間、リーディングは75分間で、100問ずつ、計200問です。1年に10回実施されます。

点数の目安

~215点: 単純な会話をゆっくり話してもらっても、部分的にしか理解できない。断片的に単語を並べる程度で、実質的な意思疎通の役には立たない。
~465点: ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる。身近な話題であれば応答も可能である。語彙・文法・構文ともに不十分なところは多いが、相手がNon-Nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意思疎通をはかることができる。
~725点: 通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる。基本的な文法・構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている。
~855点: 通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。
~990点: 自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。

平均点が、リスニングが約320点、リーディングが約260点、合計約580点くらいになっています。目標として600点取れれば、平均よりは英語が出来るよね、という状態だと言えますね。

問題構成

まずはリスニングからスタートし、それが終わるとリーディングがスタートします。リスニングは4つのパート、リーディングは3つのパートに分かれており、それぞれ若干異なる出題形式から合わせて100問ずつ出題されます

リスニング

パート1:写真描写問題 6問

1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。

パート2:応答問題 25問

1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。

パート3:会話問題 39問

2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。

パート4:説明文問題 30問

アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。

注意点

  • かなりハイペースで音声が流れます。問題の最後の文章、もしくは最後の選択肢が流れてから数秒で次の問題が流れ始めるので、迷わずすぐにマークシートを塗りつぶさないと次の問題の最初の部分を聞き逃すことになります。分からなくてもとりあえずマークするようにしましょう。
  • 音声が流れる前に問題や写真に目を通しておいてください。流れる音声を聞いてから問題に目を通していては、相当英語に慣れている人でない限り間に合いません。また、事前に問題に目を通しておくことで音声も聞き取りやすくなります。
  • 英語がアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、カナダ英語、ニュージーランド英語と5種類扱われます。試験までにそれぞれの英語のしゃべり方を聞くこと、調べることでどんな特徴があるか把握しておく必要があります。

リーディング

パート5:短文穴埋め問題 30問

不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。

パート6:長文穴埋め問題 16問

不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。

パート7:読解問題 1つの文書 29問 複数の文書 25問

いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。

注意点

  • 英語上級者でない場合は、時間が足りなくなる可能性が高いので、スピードを常に意識する必要があります。特にパート7は問題量が多く、全て解ける受験者のほうが少ないです。例えば、パート5は選択肢にある単語を知っているか知らないかを聞かれているので、考える時間を極力省いてパート6以降に時間を使うなど、工夫が必要です。
  • 先に選択肢に目を通して、何を聞かれているかなんとなく把握してから問題文を読み、要点だけ把握できるようにしてください。
  • リスニングと違いパートを上から順番に解く必要はないので、パート6、パート7から解き始めるのもありです。どれが一番自分に適しているか、過去問演習などを繰り返して見極めましょう。

他の英語系検定試験との比較

~300点:

英検® CEFR IELTS GTEC
4級 A1 ~2.0点 ~400点

~400点:

英検® CEFR IELTS ケンブリッジ TEAP GTEC
3級 A2 ~3.0点 KET ~135点 ~700点

~530点:

英検® CEFR TOEFL® IELTS ケンブリッジ TEAP GTEC
2級 B1 ~60点 ~5.0点 PET ~308点 ~1080点

~750点:

英検® CEFR TOEFL® IELTS ケンブリッジ TEAP GTEC
準1級 B2 ~80点 ~6.0点 FCE ~374点 ~1300点

~880点:

英検® CEFR TOEFL® IELTS ケンブリッジ TEAP GTEC
1級 C1 ~100点 ~7.0点 CAE ~400点 ~1350点

~990点:

CEFR TOEFL® IELTS ケンブリッジ TEAP GTEC
C2 ~120点 ~9.0点 CPE ~400点 ~1400点

TOEFL® iBTで試験が優遇される大学

  • 秋田大学 国際資源学部:LR 730点以上
  • 国際教養大学 国際教養学部:LR&SW 1200点以上
  • 茨城大学 工学部:LR 320点以上 SW 320点以上
  • 千葉大学 文学部(日本・ユーラシア文化)、法政経学部、教育学部、理学部、工学部、園芸学部、薬学部、看護学部:LR&SW 1420点以上
  • 東京海洋大学 海洋生命科学部、海洋資源環境学部:LR 400点以上
  • 東京海洋大学 海洋工学部:LR&SW 320点以上
  • 静岡県立農林環境専門職大学 生産環境経営学部:LR&SW 625点以上
  • 大阪教育大学 教育学部(小中英語教育、中等英語教育):LR 600点以上
  • 兵庫県立大学 国際商経学部(グローバルビジネス):LR&SW 1150点以上
  • 兵庫県立大学 国際商経学部(経営学・経営学):LR&SW 625点以上
  • 叡啓大学 ソーシャルシステムデザイン学部:LR&SW 1150点以上
  • 尾道市立大学 経済情報学部:LR&SW 1150点以上
  • 広島大学 全学部:LR&SW 1560点以上
  • 山口大学 国際総合科学部:LR 460点以上
  • 九州工業大学 全学部:LR&SW 595点以上
  • 長崎大学 多文化社会学部:LR&SW 1000点以上 LR 730点以上
  • 宮崎大学 工学部:LR 500点以上
  • 鹿児島大学 全学部:LR&SW 1095点以上

TOEFL® 勉強法

1.効率的な解き方をマスターする。

TOEIC®の一番難しいところは、制限時間に対して問題量が多いため、ほとんどの人が全ての問題を解き終わることができない点にあります。満点近くの高得点を目指している人を除いて、全ての問題を解ききる必要はないので、一番点数を取るにはどこの問題から解いたほうがいいのか、過去問や予想問題で事前に決めましょう。
特に、後半で難易度が高い問題は最初から飛ばしてしまっても、ほとんどの受験者は同様に無視するか間違えるので、飛ばしたからと言ってそこで差がつくことはありません。明らかに時間を食うような問題は後回しにして、最後の1、2分でマークだけつけましょう。
また、長文問題を解く際も、先に選択肢に目を通したり、要点だけピックアップして読んだりと、工夫して解く必要があります。単に英語の知識をつけるだけではなく、素早く解くにはどうしたらいいのか?という視点で勉強を進めるようにしてください。

2.リスニングに慣れる。

リスニング問題は45分間続きます。リスニングは音声が流れきったら次の問題にいってしまいます。リーディングと違い、もう一度読み直したり後から確認したりと言う作業が出来ないので、1問1問をかなり集中して聞く必要があります。それを45分間続けるわけですから、自分の集中力を保ち続けるのがかなり難しいです。
まず大事なのは、リスニングに慣れることです。普段からCD付きの教材を使ったり、英単語や英文を音読したりと、リスニング対策を怠らないようにしてください。
もう1つ大事なのは、聞き取れなかった問題は一瞬で割り切って適当にマークを付けて、次の問題に切り替えることです。うまく聞き取れなくて選択肢で迷ってる間に次の問題がスタートしてしまい、最初の部分を聞き逃した、というパターンが絶対にないようにしてください。
リーディングは全ての問題を解けない人が多いですが、リスニングは全員共通で同じ時間を使って問題を解きます。きちんと解ければ大きい得点源になるので、頑張りましょう。

3.英単語・英熟語に重点を置く。

前述したように時間内にすべての問題を解ききることが難しいため、スピード勝負になります。そうすると、長文を隅々まで読んで完璧に理解しようとするよりも、知っている単語や熟語から文の意味をなんとなく推測する、というやり方のほうが時間を短縮できるわけです。
なので、英文法や英文解釈よりも、単語と熟語の知識量をとにかく増やすことと、なんとなく長文を理解して問題を解く、という練習に勉強時間を使うのがオススメです。