塾長ブログ 高校生を生きる君へ。
2025-06-10

紅茶といえばどこの国?

こんにちは~
最近、仕事中に紅茶を飲むのに少しハマってまして
ついこの前英語の文章で紅茶と緑茶とウーロン茶が同じ茶の木という
植物から作られていると知って、さらに興味が湧いて
色々調べてたのでその報告?の会になります。

ちなみに皆さん紅茶といえばどの国思い浮かびますか?
イギリス?インド?スリランカ?
個人的にはイギリス一択ですね。
万博でもちょっと話題になっていましたが、アフタヌーンティーとかも有名ですね。
今日はイギリスと紅茶にまつわるある人物の紹介をしようと思います。

アヘン戦争

何故いきなりアヘン戦争かというと元々、イギリス人が紅茶が
好きすぎたのが原因でこのアヘン戦争が起きたからです。
当時紅茶産業は中国がほぼ独占しており紅茶を飲むには輸入するしかなく
イギリスは紅茶が好きすぎた余り、国内の銀を輸出しすぎてしまい
資金繰りに悩むようになります。(そこまで行ってもまだ飲みたいのね)
そこで三角貿易でインドにイギリスに羊毛などを輸出して
アヘンを得て、そのアヘンを中国に送ることで
代わりに紅茶をイギリスに輸出させたのです。
これでイギリスは銀を消費することなく紅茶を楽しめるようになるのですが
困るのは中国。アヘン中毒者だらけになってしまい
アヘンを禁止し、国内のアヘンを燃やしたりします。(当たりまえですね。)
ただそうなるとイギリス人は紅茶が飲めなくなるので困ります。
まぁ色んな事件が重なり結果的にイギリスは武力行使
アヘンの自由貿易等の条件を中国に認めさせたのでした。
これをアヘン戦争といいます。(条約は南京条約)

紅茶が飲めなくなる恐怖

さて、これで紅茶が飲めるようになった紅茶中毒国家イギリスですが
ある不安が付きまといます。
「次、いつ紅茶の輸出を絞られるか分からない…」と
それなら紅茶を自分たちで作れるようにするしかないですよね。
そこで中国に派遣されたのがロバート・フォーチュン
中国から植物を持ち帰った実績のあるプラントハンターです。
中国からインドへ紅茶の木を持ち帰ることを命令されます。
ちなみにこの時点で紅茶と緑茶が同じ茶の木から
作られることをイギリスは知らなかったみたいですね。
そこでフォーチュンは中国に潜入し(中国は実質鎖国中)
茶の木をインドに持ち帰ることに成功します。
(インドはイギリスの植民地)
普通にやっていること泥棒ですね。
現代で言えばTOYOTAの最新技術を他国に奪われるのと一緒です。

インドが紅茶の世界最大の産地に

こうして、インドが紅茶の一大産地になり
中国の輸出量とインドの輸出量は数年で
抜かれてしまうことになります。中国にとっては大損害ですね。

これはその状況を揶揄したイラストです。酷い…
ちなみにフォーチュンがインドに持ち込んだ紅茶が
今ではダージリンと呼ばれています。
別名「紅茶の王様」
中国にとってはとんでもない屈辱ですね。

今回のまとめ

さて今回はだいぶイギリスを悪者のように書いてしまいましたが
まぁ実際他にもやらかしてますし
世界史的にはクズ国家で有名です。
気になる人は「三枚舌外交」で調べてみてください。
歴史を知ると、ふと紅茶を飲むような
日常さえも違って見えちゃいますね。
今度から紅茶飲むときに産地見てみてはいかがでしょうか?
それではまた!


高校生プレミアム 中野塾長

責任感の強さと献身的な生徒対応力を買われ塾長に任命された。優しい論理派。キャンプやバスケ、スノボなどこう見えてアウトドア派。ゲームアニメも見たまんま好き。英語の教員免許を持っている。

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