中学社会の歴史分野で成績を向上させたい中学生のために、
中学1年生、2年生、3年生それぞれの学年に合わせた効果的な歴史勉強法やノートの取り方、苦手意識を消すコツを紹介します。
中学生に上がると小学生の頃より難易度の高い歴史の授業が始まります。
1年生の序盤でその難易度の上昇についていけなくなってしまうと、その時点で歴史に対する苦手意識がついてしまいます。
また、歴史と地理を交互に学んでいく形となる学校がほとんどになります。
地理はできても歴史はどうしてもできない、という生徒さんもかなり多いです。
ですが、今中1でこの記事を読んでいる方へ。
ご安心ください!
昔は食べられなかった食べ物が食べられるようになるように、
少しずつでも頑張って取り組むことで、歴史も理解ができ、苦手意識がなくなるときが必ず来ます!
歴史の基本的な用語や概念を理解し、歴史の土台を築きましょう。
時代背景や重要な出来事を重点的に学びます。
視覚に訴えた学習を促進するために、図や地図を用いて歴史の出来事や地理的な位置を目で見て理解しましょう。
「日本地図 白地図」や「世界地図 白地図」と検索をして、真っ白な地図を印刷して書き込んでみましょう。
地図を元に調べた記憶、書き込んだ記憶、それを後から確認した記憶、という形で効果が3倍以上になります!
教科書を注意深く読み、章末の問題を解いて理解度を確認します。
教科書の太字やワークの要点整理ページに出てきているものは最低限覚えましょう。
重要な日付や出来事に関連するキーワードを重点的に暗記し、これを通じて関連情報を思い出す練習を行います。
語呂合わせなども活用すると良いでしょう!例⇒以後よく広まるキリスト教伝来。ザビエル鹿児島に来航(1549:以後よく)
中学2年生も、学校では引き続き歴史と地理を交互に学習していきます。他の教科(特に数学や英語)と比べて、
歴史は単元ごとの繋がりが薄いので、それぞれのテスト範囲ごとにばらばらで勉強をしても良い科目ですが、
歴史は過去から未来につながっている一本の線のようなものなので、出来事同士の繋がりがあったりします。
1年生の1年間で習った内容と、今習っている2年生の内容で、どことどこがつながっている可能性があるのか、
そういったものも考えながらやっていくと、新たな発見があり、楽しく感じることができるかもしれません。
重要な出来事を時系列で整理するために年表を作成し、歴史の流れを時間の流れとして理解します。
例えば、戦国時代や江戸時代など、時代区分ごとに年表を自作してみることも良いですね。
教科書や資料集などに載っているような詳細なものでなくても良いです!最初は簡単に作ってみましょう!
史料や文書を読み解き、内容や背後にある意味を理解する練習を行います。
例えば高床倉庫の写真を見て、弥生時代の遺跡に関する説明をしていると読み取ったりですね。
読み取った弥生時代の遺跡が日本のどこにあるのかを覚えるのには、上記の地図の活用が役立ちます。
特定の歴史的テーマを選び、そのテーマに関する深い理解を追求します。
趣味の領域でも構いません。好きならばいくらでも調べられます。
重要なトピックや出来事をマインドマップで整理し、関連情報を紐解くのに役立てます。
ちなみにマインドマップとは、主に考えたいキーワードを中心に据え、
そこから放射状にキーワードやイメージを広げて繋げていくことで、
思考と物事の関連性を視覚的に整理しつつ、記憶力を高めていく手法です。
中学3年生は、6月までは歴史を学習して、7月からは公民の学習に入っていく形になります。
学校では基本的に公民の学習となるため、受験対策を考える中3生は、家などで歴史の勉強に力を入れていかなければなりません。
受験を見据えて教科書やワークの重要な出来事や人名を覚えることもそうですが、
その出来事に関して詳細に説明できるようにすることや、その人物がどのような事業をしたのかを関連付けて覚えていく必要性があります。
高校受験の社会の問題で必ず出題される、記述問題対策になります!
異なる資料や視点から歴史的な出来事を比較し、総合的な理解を深めます。
例えば、打製石器と磨製石器の画像を見比べて旧石器時代と新石器時代の石器の違いを比較したり、
それぞれの時代の石器の用途を比較したりなどですね。
友達や教師と歴史に関する議論やディベートを行い、新たな視点を取り入れることで理解を深めます。
学校によっては授業で取り入れているところもありますね。
明確な答えが一つに絞れなくても良いです。大事なのは自分が今持っている知識をもとに対話をし、
自分にはない視点や知識を吸収して理解を深めていくことです。
歴史的な出来事をストーリーとして捉え、物語性を持たせながら覚えます。
「story(物語)&telling(話すこと)」ですね。
例えば、特定の人物に関して○○を行ったとだけ覚えるのではなく、
「○○を行った結果△△という結果となり、民衆は☆☆のようになった」
といった形にするのも良い。自分が民衆の立場ならどう思うだろうか、というのを考えてみるのもまた、理解を深める手助けになるでしょう。
ノートに要約だけでなく、自分の考えや疑問点を書き込むことで、理解を深めます。
例えば、その日の授業の内容を3行にまとめるようにすることも良いですね。
自分の考えをまとめて、疑問点が出てきた時は先生や塾家庭教師の先生に聞く癖をつけましょう。
ノートを見返しやすくするために、見出しや箇条書きを活用して情報を整理しましょう。
見出しや箇条書きは簡潔に内容が分かりやすいようにしましょう。一種の要約のようなものなので、
整理して覚えるのに役立ちます。
ノートを色分けして、異なる色をカテゴリごとに使うことで、情報を視覚的に整理します。
人名を赤色、地名を青色、出来事を緑色などのような形で表すなど、
どのカテゴリのことを表しているのかを一瞬で分かるようにすることができます。
分からないことがあれば、質問することを恐れず、教師やクラスメイトに尋ねましょう。
こんな問題を聞いていいのだろうか、と質問をすることそのものを恐れているパターンがよくありますが、
安心してください。質問された側は特に気にしていません。
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という言葉もあります。
小テストやクイズで成功体験を積むことで、自信をつけます。
昨日まで覚えてられていなかったところを今日は覚えられた、というのも成功体験です!
毎日少しずつ勉強することで、苦手意識を克服しやすくなります。充実感を持って向き合いましょう。
本当に苦手であれば、1日3問から始めるのでもよいです。
千里の道も一歩から、継続は力なりです。
以上のような形で、中学社会の歴史勉強法を実践することで、成績向上と自己信頼の向上を図れます
自分一人では続けるのが難しいこともありますので、
誰かの力を借りてでも、頑張って続けられる環境を整えましょう!
この記事をここまで読んでいただいた方なら、この先の歴史の勉強は大丈夫です!
気に入った方法があれば、実践してみてください!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!