塾長ブログ 高校生を生きる君へ。
2025-03-26

漢文を勉強し始める前に~中国の「儒教」について~

「儒教」って聞いたことありますか?

漢文は故事成語とか逸話とかを元にしている説話なので
中国の人が大事にしている考え方とかをなんとなく知っておくと
漢文が読みやすくなります!
今日はそんな思想の元になっている「儒教」というものを簡単に
話してみようと思います

最も大事な「仁」

儒教の考えの中でも、大事にされている考えが
「仁」という考えです。
すごーく簡単に言ってしまううと
他人への思いやり、やさしさです。
自分の私利私欲を捨てて、他人を思いやることが出来れば
戦わずに敵とも融和することが出来ると
孔子は説きました。
思えばキリスト教でも、「隣人を自分のように愛しなさい」
と言ってますから、人間的な教えを説く
宗教の中で根本的に大事にされていることなんでしょう。

「仁」を行動に移すこと「礼」

さてそんな優しい孔子さんですが
「仁」の心をもって、行動・生活することも
説いています。そのことを「礼」と言います。
日本でも礼儀とか言いますよね。
相手への尊敬の気持ちをもって
みんなが行動できれば社会秩序が保たれる。
孔子はこのように考えました。
簡単にまとめると(孔子に失礼ですが、、、)
思いやりの心をもって、それを行動にも
移していこうね。
これが儒教の根幹だと私は思います。

そんな儒教が生まれた時代背景

儒教が生まれたのは、中国の
春秋時代。今から2500年ほど前、紀元前500年頃の話です。
実はこの時代、「周」という国が滅び
春秋の五覇という有名な王様が出てきて
争っている、日本で言う安土桃山時代くらい
戦争が頻発した時代でした。
そんな時代だからこそ
孔子たち諸子百家と呼ばれる思想家が
生まれ、平和を願い、平和な暮らしを大切にする
考えが広がった時代でした。
ちなみに有名な漫画のキングダムはこの後
春秋戦国の戦国時代に当たります。
(始皇帝は法家=法で国を統治する の考えを大事にしていたので
儒教は合わないとして、排除されてしまうんですけどね...)

まとめ

さて長くなってしまいましたが
漢文の時代背景はこんな風になっています。
その為、王様と部下のお互いの信頼関係や
親を大事にする子供の話
平穏を美しく感じる詩
がかかれたりします。
勉強とはまた一味違いますが
こういうのも少し楽しんでみてください!


高校生プレミアム 中野塾長

責任感の強さと献身的な生徒対応力を買われ塾長に任命された。優しい論理派。キャンプやバスケ、スノボなどこう見えてアウトドア派。ゲームアニメも見たまんま好き。英語の教員免許を持っている。

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