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#9 子どもの「勉強は将来使わない」へのタイプ別対応例

2024-10-29

私も中学時代に言った覚えがあります。
二次関数なんか使わないでしょ!化学者になるわけじゃないから化学式なんかいらんわ!生意気な小僧ですね。
この記事を読んでいる方は、恐らく我が子に同じようなことを言われたことがあるのでしょう。返答に困りますよね~。
今ではこんな会社に勤めていますので、いくつか反論ストックがあります。今回はその反論ストックをタイプ別に紹介します。では。

やる気が無いことの言い訳タイプ

ほとんどがこのタイプだと思います。
「勉強をやらなければいけない」に対して、「将来使わないのにやらなければならないの?」と反論しているわけです。

対応例

ちょっと遠回りになりますが、将来の夢やなりたい仕事について一緒に考えましょう。その場では、「使わなかったとしてもやらないといけないのよ~」で軽く流してください。
ゴールは将来の夢には必要無いと思っているタイプにもっていくことです。
そもそも、大人は勉強の重要性を理解していますが、理解できているのは「自身の感覚」だからです。大学受験や就職を経て、勉強を頑張ってよかった、もっと頑張ればよかったと、自分で感じたことがあるから。しかし、子どもにとっては、大人から一方的に与えられた「情報」に過ぎません。しかも、納得したら勉強を頑張らないといけないという不都合な情報なのです。反論しなければ苦痛を伴いますから、筋の通っていそうな屁理屈で反論しちゃうんですよね。
つまり、勉強の重要性を「情報」としてではなく、「感覚」として理解させなければいけません。

では、勉強って大事だな~頑張らないとな~と感じてもらうにはどうしたらよいのでしょうか。
まず1歩目に、将来について想像させましょう。
大人になったらどんな仕事をしたい?そのためにはどのレベルの大学/専門学校に行く必要がある?そのためにはどの偏差値の高校に行けばいいかな?いきなり質問してもおかしいので、テレビを観ている時やお出かけした時に、働く人を見たタイミングで聞いてみましょう。

大事なポイントは2つ。
1つめは、「段階的な想像をさせること」です。
いきなり「大人になったら○○になりたい!」となったところで、「じゃあ勉強頑張らなきゃ」とはなりません。
「この前○○になりたいって言ってたけど、どの大学行けばいいんだろね?」と時間をかけて徐々に具体的にしていき、ひとつひとつ段階をつなげていきましょう。
2つめは、「結論を言わないこと」です。結論というのは、「ってことは勉強頑張らなきゃね!」です。
「大人になったら○○になりたいから、大学はこのレベルくらいを目指したいなあ~」なんて言われたら、つい言ってしまいたくなりそうですよね。しかし、それでは今までのステップが台無しです。結論だけは、情報として与えてはいけません。自分で気づいてもらわないとですよ。

本当に疑問に思っているタイプ

ところで、なぜ勉強って大事なんでしょう?なぜ頑張らないといけない?ご自分の言葉で説明できますか?
やる気が無いタイプは、理屈では納得してくれません。しかしこのタイプは逆で、しっかりと納得してもらう必要があります。

対応例

ここはガッツリ説明しちゃいましょう。私が思う各教科ごとの将来の使い道を紹介します。ご参考に。

国語

国語は簡単ですね。この日本で生きていくためです。ここから具体的に掘り下げましょう。
国語では主に、単語や漢字、文法、読解、作文の力を身につけます。日本では、これらの能力がある前提で社会が作られています。そんな社会に出るんですから、必須能力ですね。
現代において、ひとりの力で生きている人はいません。誰かと仕事をし、誰かのために仕事をします。たとえ孤立したとしても、住んでいる家は誰かが作ったもので、使う道具も誰かが作ったものです。そんな社会の中で言葉が使えないということは、非常に苦しい生き方をしなければなりません。脅しすぎかもしれませんが。
例えば会社に務めた時、社内での書類のやりとりや営業活動では、必ず言葉を使います。大事な契約書類の文法がおかしかったらどうでしょう?取引先の担当の言っていることが理解できなかったらどうでしょう?厳しい表現をするならば、国語力の無い人は会社に不必要です。一緒に仕事をすることができないし、仕事を任せられないから。(って言われちゃうよ~)
例えば今書いているブログ。文章を書けない人には任されない仕事ですね。ホームページ作成も一緒。
国語は言葉の勉強です。この世で最も使われている道具の勉強ですから、やって当然ですね。日常的なコミュニケーションは中学レベルの国語で十分でしょうけどね。働くという状況では高校レベルも理解できないとしんどいです。

数学

数学は使います。以上です。しかも高校数学も使ったりする。
私は元スポーツトレーナーなのですが、データ分析で使いました。数学を捨てた文系特化の勉強をしてきた私はしっかり挫折しました。結局、その分野は諦めました。
さらに今となってはwebデザインで使っています。こちらは中学数学でなんとか太刀打ちできるので助かりましたが…まさか高校卒業後に2回も数学に苦しめられるとは。これが数学の怖いところです。
とは言え、使わない職業もあるでしょう。しかし、数学で身につけられる論理的な思考は、考えて仕事をする上で必要不可欠です。これができないと、指示に従う仕事か、身体を使う仕事に絞られます。
そもそも中学数学ができないようでは、考えて仕事をするなんて無理。ということです。

英語

英語も使いますね~。英語は使えないと恥をかいたり、数学同様に仕事の幅が狭まります。
それと大きいのは、仕事以外でも出番が多いことですね。洋楽・洋画やらゲームやら買い物やら。ペラペラに話せなくてもいいけど、最低限学校で習うレベルが理解できるだけで、世界が広がります。私の趣味であるF1観戦では、実況もチーム無線も英語です。なんて言っているかわからないとつまらないと思います。英語頑張ってよかった~!!
ちなみに、英検を取得することで大学受験に有利になったり、二次試験では文系理系問わず出題されたりと、割と他の教科に比べて「使わないだろ!」という声が少ないかと思います。
余談ですが、プログラミング言語は英語ベースです。単語力が無いと挑戦ハードルが上がります。

理科

将来使わないだろ!の代名詞、理科。この反論は難しいですね。理科は使うよりも、知っておいた方が便利だったり楽しかったりします。
なぜ洗剤で油汚れが落ちる?花火はなぜ火に色がついてるの?ビリヤードの球はなぜ狙った場所に弾くことができるの?生活における、なぜ?そうして?はほとんど理科で解決できます。だから一番好奇心をくすぐられる教科だと思うんだけどな~。
それと、数学同様の論理的思考力が身につきます。数学より実践的な形でね。「知識を教わり、それを実践する」という、仕事をする上でめちゃくちゃ大事な能力を養うことができます。
数学と同じく、「理科の問題ができなくて、会社の仕事ができるわけないでしょ?」ってこった。

社会

理科よりもさらに上をいく、将来使わなそうな教科No.1ですね。特に歴史。
正直、歴史は知らなくてもいいです。知っていれば歴史系のアニメやゲームなどのコンテンツを楽しめますが、必須では無いかな。
ですが大人になり、「何かを生み出す時」に、社会知識の根底になければなりません。私はマーケティング業務をした時に、歴史の知識の必要性を痛感しました。
そもそも、マーケティングとは20世紀のアメリカで生まれた活動です。鉄道が生まれ、モノを売る市場(マーケット)の範囲が拡大しました。そこで、広い範囲でモノが売れるにはどうしたらいいのか、と考えたことが始まりです。(たしか)そのような背景を知っていれば、何をどう考えるべきなのかがわかります。同様に、新しい商品を作るためには、その関連商品の歴史を知らなければなりません。仕事は「今までこうだったからこうする」の繰り返しです。歴史を知らない人は何も生み出せないでしょう。これが社会を学ぶ理由です。

将来の夢には必要無いと思っているタイプ

本当はやる気が無いことの言い訳タイプの次に書きたかったのですが、本当に疑問に思っているタイプの内容を含むので3番目。
このタイプは割と将来を考えることができているお子さんかと思います。「美容師になりたいから美容専門学校に行く!だから数学は要らない!」みたいな感じ。これに関しては以下の通り。

対応例

本当に疑問に思っているタイプのまとめにもなるのですが、「学校の勉強ができなくて、その仕事ができると思ってんの?」です。
どんな職種でもその仕事の勉強をします。スポーツトレーナーの勉強は大学受験並みにしました。量はもちろん、知識の応用力が求められますね。さらに根気や追及力など、勉強で身につく力を総動員して仕事をするのです。勉強は仕事をするためのトレーニングです。将来やりたいことが決まっているお子さんには、こっちのアプローチがいいかも。

まとめ

参考になりましたか?あくまで一例なので鵜吞みにするのはちょっとアレですが、あらかじめ答えを用意しておくことが大切です。
そして、自身の経験を押しつけないこと。質問を繰り返し、自分で気づかせてあげてください。
ちなみにこれをコーチング技術と言います。こちらも参考にどうぞ
詳しくこちら


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ライター:ふみ

上司に描いていただきました!カワイイ!!

このサイトを作った人。
元スポーツトレーナー。F1ファン、ティフォシ。
e-Liveではサイト、資料やバナーを作ったり、マーケティングとかいろいろしている。