やけに堅苦しいタイトルになってしまいました。
e-Liveのことを書きすぎて、ブログということを忘れていましたので…こんな内容も取り上げてみたいと思います。
私個人のブログだったらね、oasis復活!とか、Linkin Parkの新ボーカルが女性でカッコイイ!とか、フェルスタッペンの牙城崩壊!ランド・ノリスが好調!とか書きたいいんですけどね。趣味全開で。
あくまで家庭教師の会社のブログなので、教育にちなんだ内容で。
このトピックはいろいろ思うこともあって、記事にしたいな~って思ってました。
かなり個人的で主観的な内容ですので、私の一意見として読んでいただけたら幸いです。私はこう思うけど、あなたはどう思う?って感じの記事です。
あ、それと。
今回の記事から目次を入れてみました。
(SEO的に効果あるのかしら…)
最初から順に読んでほしいんですが…気になる見出しに飛べますよ。
さて、本題です。
文科省が2023年の大学入試に関するデータを公開しました。この中でも注目なのが今回の話題。
一般入試の割合が5割を切ったんです。ネットニュースや報道番組で目にした方もいるでしょう。
簡単に言うと、入学者の半分以上が一般入試ではない、「年内入試」で合格している、ということになります。
これ、良いニュース?悪いニュース?
私は良いニュースだと思います。
「年内入試」って言い方、一般的ですかね?私は使ったことありません。ネット検索で見たので使ってみました。
意味はそのまんまですね。一般入試が1~3月に行われるのに対して、年越し前に受験する入試です。
いわゆる、「推薦入試」と「AO入試」の総称です。今は「AO入試」ではなく「総合型選抜」といいます。
一応さらっと説明しますね。めちゃくちゃ簡単に。
正式には「学校推薦型選抜」といいます。推薦入試で伝わるので大丈夫ですけどね。
この中に「指定校制推薦」と「公募制推薦」が含まれます。
「指定校」ってよく言われますね。
簡単に説明すると、各高校に大学から指定校制推薦の枠を与えられます。チケットだと思ってください。この高校からは〇名ね~って感じ。
高校では、そのチケットをゲットできた人が受験できます。誰がゲットできるかに関しては特に決まり事はありません。成績上位者?部活や委員会を頑張った人?噂では一般入試でも合格は固いだろうって人には指定校枠をあげない、なんて聞きますよね。それよりも一般入試だと心配な人にあげるみたいな。その方が高校の合格実績になりますからね。それが一般的なのかわかりませんが、私の同級生はそれが理由で指定校枠をもらえませんでした。彼より成績が下の女の子に指定校枠が与えられたようです…。
受験すればほぼ合格するということ、それが年内に終わるというメリットもりもり試験なのでみんな欲しがるんです。ちなみに、最近では共通テストを受ける必要がある大学が増えていますよ。その場合は年内には終わりません。ネットやSNSでは一般入試での入学者が指定校での入学者をいじる…みたいな文化がありますね。よくないです。
私的には指定校制推薦を与えられるルールを決めればいいと思うんだけどな~って意見です。
指定校制推薦は大学から与えられた枠をもらえないと受験できない入試。それに対して条件を満たしていれば誰でも受験できるのが公募制推薦です。ざっくり言うとね。
合格率は指定校制推薦よりも低いです。条件っていうのは成績ですね。大体評定平均4.0前後が多い印象です。試験内容は面接と小論文が主流ですが、こちらも共通テストなどの試験も必須になる大学が増えています。
旧AO入試です。AOは「アドミッション・オフィス」の略だそうです。大学が求める人物像にマッチする人を合格させるものですね。面接や小論文が入試内容に入りますが、学校推薦型選抜と異なるのはこの部分。人格や高校の活動だけでなく、「ウチの大学が求める人間かな?」って見られる質問・出題内容になります。
しかし、AO入試は「大学が求める人間なら勉強ができなくてもいいんだら~?」のような印象だったんですね。そこで、学力テストも込みにしたよ!ってのが総合型選抜です。
試験内容に関しては大学ごとにバリエーション豊富です。グループワークがあったり、面接ではその学科について聞かれたりとか。農学部なら農業について、みたいな。
なんで~?正確な理由があるのであれば教えてください。ここからは私の推測です。
これ教育ビジネスの会社の人間が言ってもいいのかしら…。
ストレートな表現をすると、お金持ちの家庭は良い教育を受けられやすいし、そうでない家庭は受けられる教育に限度があります。塾や家庭教師を始め、教育サービスを利用しやすいってことですね。
一般入試対策にはお金がかかります。共通テストはもちろん、私立大学入試でも3教科前後は必要ですね。高校だけの勉強よりも、塾や家庭教師を利用した方がより良い対策をとれることは明白です。高校も、小中学校時代に塾や家庭教師を利用していた方が偏差値の高い高校を選びやすくなると思います。(完全独学では無理というわけではないですよ)
そういうわけで、一般入試には「経済格差がそのまま教育の格差になる」という側面があるのではないでしょうか。
それに比べて学校推薦型選抜は「高校のカリキュラムがどれだけできているのか」、総合型選抜は「大学の求める人物像か」という入試ですので、一般入試よりも対策にかかるお金は低いでしょう。
「一般入試は無理そうだけど、推薦でならいけるかも…!1年生のうちから頑張って成績とろう!」という高校生が増えたんじゃないかな。
希望する大学に入学できなかったため、次年度以降に再チャレンジする浪人生。もちろん私は浪人生に対してネガティブなイメージはありません。
しかし近年、X(旧Twitter)やYouTubeなどのメディアで、「浪人生をバカにする」「浪人生が自分自身を自虐的に扱う」ようなネタを目にします。浪人生のことを考えると、「浪人しちゃった…」と落ち込むよりは、ネタにして笑いに変えて気持ちを切り替える方が良いかと思いますが…。高校生からしたら「浪人生 = バカにされる」という印象になっているのではないでしょうか。そうなると、仮に希望した大学に落ちてしまっても、第二希望以降で合格できたら「浪人よりはマシか」となりやすいんじゃないかな~。
その点、志望校に学力が届かない人にとっては、学校推薦型選抜や総合型選抜の方が「浪人生にならずに済む可能性が高い」って認識になるんだと思います。私も高校生の時はなんとなく「一般入試は一発勝負、推薦とかは積み重ねたもの勝負」というイメージがありました。どっちも積み重ね勝負ですが、一般入試は当日ミスっちゃうリスクがありますからね。
浪人したくない。という意識が一般入試を遠ざけているのはないでしょうか。
これは希望ですね~。推薦や総合型選抜が増えた理由ではなく、推薦や総合型選抜が増えたから起こる結果。かもしれませんが。
いわゆる「勉強が全てではない!」という理論。私は賛成です。
勉強を頑張ることで得られるものは、大人になってから社会で生き抜くために必要な力だと思います。しかし、中学・高校時代にやっておくべきことは勉強だけではないでしょ?
実際、就活で会社に求められるのは「勉強ができる人」ではないんですよね。コミュニケーション力や表現力、独創性や人に好かれる魅力などを持つ人間が就活で勝つんです。
そう考えると、社会に出る一歩手前にあたる大学・高校では学力と同じくらい、社会に求められる力も身につけないといけないと思います。
面接や小論文では、社会に求められる力を評価するので、良い方向になっているのでは?という感覚です。
勉強もそれ以外も。日本の教育がそうなってくれたら嬉しいですね。学力だけで評価するのはよろしくないと思います。
てなわけで。私が思う「高校教育に求められるもの」は、「勉強と、社会に求められる力をどちらも養う教育」です。
勉強がそこまでできなくても、家が裕福じゃなくても、
会社で活躍できたり、社会に良い影響を与えられたり…。そういう人はたくさんいます。そういった人が障壁なく、ちゃんと社会に出られるような教育になってほしいです。
「大学に行くために勉強だけ」みたいな高校は…よくないと思うなあ。
そうなってほしいです。とか綺麗に終わりましたが、そう簡単なことじゃないです。
大学って勉強するところなんですよね。勉強できない人が通っても意味無いんです。だから大学入試で勉強面を評価するのは必須です。テストであれ、成績であれ。
その上で、勉強以外も評価できる入試。それが学校推薦型選抜や総合型選抜ではないのでしょうか。個人的には今後も割合が増加すると思いますし、賛成です。
勉強も含めて、「大学に行くため」の教育ではなく、「社会に出るため」の教育。それを教育する高校と、評価する大学。これが私が求める教育です。
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